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成層圏で燃え尽きたアイドル

~ 君は "宇宙三銃士スターボー" を知っているか ~

 
Ribbon Star Bow /amifa/100均一ワッツ

リボンスターボウ / Ribbon Star Bow(花形のリボン飾り) 三種 / 2025年5月 / 東京都区内
*本文とは関係ございません

 

 
 

宇宙三銃士 スターボー。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「太陽系第10惑星 <スターボー> から脱出し、地球に<A・I(愛)>を伝えるためにやってきた性別不明」の3人組アイドルである(らしい)。
 
間もなく3人には有能な地球人達のブレーンが付き、さらに一億円(事務所による自己申告値)を掛けたプロモーションを経て、1982年7月7日(七夕)に『ハートブレイク太陽族』でレコードデビュー(したらしい)。
 
しかし、高度な文明を持つ宇宙人パワーを持ってしても、地球でのヒットに繋げることは難しく、シングル曲3枚とアルバム1枚を発表しただけで解散となった(らしい)。
 
 
 
【惑星スターボーの文明度が高い証拠】
 

      • 第10惑星から少女3名だけで家出(?)をした上、地球に無事到達した事

 

      • メンバー3人とも日本語がネイティブのレベル

 
 
 
設定の甘さに関しては置いておくとして…、そもそも芸能界ではデビュー自体が認知されされる事なく終わるアイドルの方が圧倒的に多いのが現実であり、デビュー直後から人気テレビ番組に出演したり、全曲オリジナルで構成されたアルバムまでリリース出来ただけでも、本来ならスゴイ事だと思う。

ただし、そのコンセプトのブレがすべての面(幅、方向、タイミング)で大かった事が原因で、【昭和を代表する珍アイドル】と称されるよう結果となり、2021年現在でもどこかで曲や動画が鑑賞されいる模様。

 
そのあたりの詳細(コンセプト、曲の特徴、突っ込み所など)については、複数のブログやサイトで細かく紹介されているので割愛するが、筆者なりにこのグループの存在を総括すると次の4行に集約される。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    • なっちまうっ!

 

    • なっちまうっ!!

 

    • なっちまうっ!!!

 

    • なっちまうっ!!!!

 

      • *デビューシングル ”ハートブレイク太陽族” より
        *『っ!』の部分は筆者が加筆

 
 
 
 
 
 
 
 

まあ、これではさすがに短すぎるので、もう少し補足すると次の通りでしょうか。
 
 
【残念なポイント】
 

      • デビュー曲(ハートブレイク太陽族)の作家陣は万全だった

 

        • 作詞およびプロデュース:松本隆!
        • 作曲およびプロデュース:細野晴臣!!

 

      • メンバーの歌唱力やルックスは(当時としては)十分に戦えるレベルにあった(と思われる)

 

      • デビューにあたり、申し分ない準備と宣伝が行われた(一億円かけたと喧伝されていた)

 

      • シングル第二弾で早くも路線を変更しちまった(らしい)
        • *人道的な配慮であった可能性も大

 
 
【印象的なエピソード】
 

      • デビュー直後のスターボーが『夜のヒットスタジオ』と言うメジャーな歌番組に出演した際、常に一言多い饒舌の権化(ごんげ)と言っても過言でない司会の『井上順(いのうえ じゅん)』が、歌唱前に行った紹介インタビューで締めのコメントに窮し、ステージに向かう三人の背中に向けて『頑張ってね・・・』としか発せなかった事実を筆者は忘れない。

 

【まとめ】
 

 

      • アイドルが大量デビューする中、これまでなかった要素配合で斬新な差別化を図った結果、時代の10歩先を「いっちまった!」グループ。

 

      • 無論、本人たちにまったく罪はなく、もし現代であれば虐待とみなされる可能性もある。

 
 
【筆者からの提案】
 

      • ユニット名は『スタア☆ボウ』の方が良かったと思う。



 
【補足情報】
 

      • デビュー曲は春子の部屋~あまちゃん 80's HITS~[ソニーミュージック編]"に収録されている(らしい)

 

      • 同じくデビューシングル(レコード)は1枚2,000円以上(最高5,000円)の高値で取引されている(2021年1月時点)
2025/05/10改訂 (3回目) 
2021/2/6 初出
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