芸能オーディションやコンテストにおける『グランプリ以外の受賞者』。
大会名については様々だが、フォーマット(全体の仕組み)自体は次の流れでほぼ共通しており、『グランプリ』が例外なく最高賞に設定されている。
- 【 各大会の基本的な流れ 】
- 全国的から参加者を募集 ~ 書類審査 ~ 主要都市での予選 ~ 東京開催のファイナル ~ 各賞が決定 ~ グランプリおよびファイナリストの一部は芸能界デビューへ
大規模で伝統もある大会でのグランプリを受賞は、『芸能界と言うF1レースでポールポジションからスタート出来る』事を意味するが、デビュー語に後方(その他各賞)から追い上げたり逆転する例も少なくないので、まとめてみたい。
*表示順:①大会の創設年度年(古い順)、②人物の受賞年(古い順)
*ただし【番外】の項目のみ五十音順(授賞年が良く分からない)
*肩書きは、Wikipediaを参考にしています
【ヤマハポピュラーソングコンテスト(通称:ポプコン)】(1969~1986)
- 全国規模で予選が行われるコンテストの先駆けで、その最盛期(70年代後半~80年代初頭)には実力者や才能がある人でさえ、受賞はおろか予選を突破する事が難しかった
- 中島みゆき(なかじま みゆき)/シンガーソングライター、ラジオパーソナリティ:入賞(その後グランプリも受賞)
- 八神純子(やがみ じゅんこ)/シンガーソングライター:優秀曲賞(同時入賞とその後も入賞を果たす)
- 因幡 晃(いなば あきら)/シンガーソングライター:優秀曲賞
- 佐野元春(さの もとはる)/シンガーソングライター:優秀曲賞
- 長渕剛(ながぶち つよし)/シンガーソングライター/俳優:入賞
- *出場時の名義は長渕剛とソルティー・ドッグ
- CHAGE and ASKA(チャゲ・アンド・アスカ):音楽デュオ:入賞(二年連続で受賞)
- *出場時の名義は『チャゲ&飛鳥』で7人構成のバンドだった
- スターダストレビュー:音楽バンド:優秀曲賞
- *出場時の名義は『ジプシーとアレレのレ』
【日本テレビ「サンデー・ヒットパレード」の「ミス・ティーン・コンテスト」】(1972ごろ)
- 木之内 みどり(きのうち みどり)/元アイドル歌手/元女優:準優勝
【ホリプロタレントスカウトキャラバン】(1976~)
- 鈴木保奈美(すずき ほなみ)/俳優:審査員特別賞
- 工藤兄弟(くどうきょうだい)/タレント:審査員特別賞
- 新山千春(にいやま ちはる)/タレント:審査員特別賞
- 綾瀬はるか(あやせ はるか)/女優:審査員特別賞
- *エントリー名(本名)は蓼丸綾(たでまる あや)
- 井上咲楽(いのうえ さくら)/タレント:ソフトバンク賞
【EastWest(イーストウェスト)】(1976~1986)
- カシオペア/フュージョンバンド:優秀グループ賞
- サザンオールスターズ/ロックバンド:入賞 および 桑田佳祐がベストボーカル賞
- シャネルズ(後のラッツ&スター)/音楽バンド:入賞 および 優秀グループ賞
- スーパースランプ(爆風スランプの前身)/音楽バンド:シニア部門優秀グループ賞
【ミス日本】(1977~)
- 西川史子(にしかわ あやこ)/医師、タレント:フォトジェニック賞
- 金子恵美(かねこ めぐみ)/元国会議員、タレント:関東代表
- 畠山愛理(はたけやま あいり)/元新体操選手:和田静郎特別顕彰
【角川映画大型新人募集】(1982年のみ?)
- 原田知世(はらだ ともよ)/俳優、歌手:審査員特別賞
【東宝「シンデレラ」オーディション】(1984~)
- 水野真紀(みずの まき)/俳優、タレント:審査員特別賞
- 田中美里(たなか みさと)/俳優:審査員特別賞
- 上白石 萌音(かみしらいし もね)/俳優、歌手:審査員特別賞
- *同回大会のグランプリは、妹の上白石 萌歌(かみしらいし もか)
- 浜辺美波(はまべ みなみ)/俳優:ニュージェネレーション賞
【全国童謡コンクール】(1986~)
- 山崎育三郎(やまざき いくさぶろう)/ミュージカル俳優、俳優、歌手:審査員特別賞
*1989年までの最高賞は『グランプリ』だったが、その翌年以降は決勝大会自体が『グランプリ大会』となり、最終的に最高賞の『金賞』が決まる仕組みに置き換わっている(ようだ)
【東鳩オールレーズンプリンセスコンテスト】(1986~1991)
- ・水野美紀(みずの みき)/俳優:準優勝
【全日本国民的美少女コンテスト】(1987~2017)
- 米倉涼子(よねくら りょうこ)/俳優:審査員特別賞
- 上戸彩(うえと あや)/俳優:審査員特別賞
- 橋本マナミ(はしもと まなみ)/俳優:演技部門賞
- *エントリー名は細川愛実
- 武井咲(たけい えみ)/俳優:マルチメディア賞およびモデル部門賞
- 忽那汐里(くつな しおり)/俳優:審査員特別賞
- *2015年以降は海外での活動にシフトしている
【ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト】(1988~)
- 原田龍二(はらだ りゅうじ)/俳優:準グランプリ
- 伊藤英明(いとう ひであき)/俳優:準グランプリ
【映画『七人のおたく』オーディション】(1992)
- 京野ことみ(きょうの ことみ)/俳優:審査員特別賞
【山川豊の妹分(を募集する)コンテスト】(1994)
- 水森かおり/歌手:第三位 あるいは 特別賞(みたいな?)
- *本人の記憶が曖昧で、正確なコンテスト名や賞の名は不明だが、グランプリを逃した事だけは確か
【沖縄んアイドル〜うちなー最大のスカウトミッション〜】(2007~2008?)
- *テレビ番組内の企画
- 松田 るか/俳優:エイベックス賞
【ウィルコム沖縄のイメージガールコンテスト】(2009~)
- 黒島結菜(くろしま ゆいな)/俳優:沖縄美少女図鑑賞 *特別賞に該当
【番外】お笑いスター誕生!(1980~1986)
- *基本的に放送一回ごとの『勝ち残り制』で、合格すると次の週にも出場出来るが、もし失敗しても再チャレンジが可能で、通算の勝ち抜き回数が十に達するとグランプリの称号が与えられた
- *この項目のみ五十音順(授賞年がよく分からない)
- *同じく、予選(オーディション)は非公開で、プロデューサーの独断
- イッセー尾形/(俳優):金賞(8週勝ち抜き)
- コロッケ/ものまね芸人、タレント:銀賞(6週勝ち抜き)
- デーモン小暮/ミュージシャン、相撲評論家:オーディションで落選
- でんでん/俳優:金賞(8週勝ち抜き)
【まとめ】
- もともとファイナリスト(最終選考出場者)に残るほどの人材は、『甲乙付けがたい』レベルにあると言うのが実態であると思われる。
- 本人さえ知ることが難しい将来性や潜在能力、つまり『今後どう化けるか』を見抜くことは不可能に近く(結果論で語るしかない)、大規模な大会でグランプリを獲得しても、それはあくまで一つのスタートラインに立った事に過ぎない。
- 選考において少数意見や個人的熱意が比較的反映されやすい(と思われる)、『審査員特別賞』からのブレイク率も意外と高い。
- *グランプリ受賞者が事前に決まっている(いわゆる出来レースの)場合、『陰のグランプリ』に位置づけられると言う噂もある。
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