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「ド・レ」をとっても「ド級」に狭き門

~ 『NHKのど自慢』の出場者枠いろいろ ~

 

  • 【はじめに】
      • 2022年7月現在の番組構成を基に記述しています

 
 
 
NHKのど自慢。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一般人が主役となっているテレビ番組のひとつで、長寿番組としても有名である。

    • *1946年にラジオ番組『のど自慢素人音楽会」として放送開始
    • *1947年にテレビ番組『のど自慢素人演芸会』に改変され、1970年からは現在のタイトル

 
 
応募~予選会を『勝ち抜いた』出場者達が生放送で歌を披露し、その審査結果は『鐘(チューブラーベル)の打数と音階』によって『歌唱を中断する形で』発表されると言う流れになっており、その音を聞いた瞬間に見せる出場者達の反応が、番組の見せ場になっている。
 
 
【 鐘の種類と結果 】
 

      • 鐘1つ「ド」 = 不合格

 

      • 鐘2つ「ド・レ」= もう一歩

 

      • 鐘の連打「ドシラソ・ドシラソ・ドミレ」 = 合格

 
 
基本コンセプトは『全ての出場者が合格の鐘を鳴らすため全力を尽くす』事であり、『今週のチャンピオン』は合格者の中から選ばれる。
 
実際、番組開始~初期には合格者のパフォーマンスのみを放送していたらしいが、現実的には『歌唱力や表現力以外の要素による出場枠』が複数存在しているのでまとめてみたい。
 

【本気枠】30%前後?
 

      • 実力・経験ともに充分な『のど自慢』

 

      • 歌手志望

 

      • 民謡
        • *ご当地枠と重複する事もある

 
 
【賑やかし枠】15%~20%?
 

      • 衣装が奇抜

 

      • やたらと元気

 

      • 声がデカい

 

      • 音痴、調子外れ

 
 
【ご当地枠】約15%~20%?
 

      • 第一次産業従事者

 

      • 公務員

 

      • 幼稚園/保育園の先生
        • *公立の場合は公務員枠とオーバラップする

 

      • 学生
        • *中高生の場合、制服(特に学ランやセーラー服)が多い

 

      • 仲良し

 

【暖かく見守って枠】15%~20%?
 

      • お達者/高齢者

 

      • 親子

 

      • 兄弟/姉妹

 

      • ゲスト歌手のファン

 
 
【感動枠】10%前後?
 

      • 故人にこの歌を贈りたい

 

      • 闘病中の家族にこの歌を贈りたい

 

      • 離れて暮らす家族や恋人にこの歌を贈りたい

 

      • 夫婦愛
        • *主に金婚式レベルの年配だが、まれに新婚の場合もあり

 

      • 友情

 
 
【まとめ】
 

      • 番組への出場は狭き門となっている
      • <選考例> 応募2,000組 → 予選会250組 → 本番出演18組

 

      • 出場経験者が後にプロ歌手としてデビューした例もあるが、番組出場当時の合格率はそれ程高くない

 

      • 『鐘1つ』は『合格』や『鐘2つ』より貴重
        • *歌詞を忘れると確実に1つ

 

      • 『本気枠』が出場への本道と言えるだろう

 

  
2022/7/16 初出
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