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ジャンジャン太鼓判を押す太鼓腹の太鼓持ちに警鐘を鳴らした

~ 鳴り物/パーカッション由来の派生語や慣用表現 ~

 

JAPAN PERCUSSION CENTERの看板/西浅草

JAPAN PERCUSSION CENTERの看板 /2024年12月 /東京都区内

 
鳴り物やパーカッション。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
基本的にリズムを担当すると言う性質上、洋の東西を問わず主役の座に躍り出る場面は限られるが、これらに由来する表現や慣用表現は、その音の通り日常会話に溶け込んでおり、気づかないうちに使っている事もあるので、まとめてみたい。
 
 
【ア行】
 

      • 打ち上げ(うちあげ):太鼓を打ち上げる→興行の終わりを告げる→イベント後の宴会
        • *元々は歌舞伎(芝居)用語

 

      • 打ち止め(うちどめ)

 

      • 打てば響く(うてばひびく)

 

      • お太鼓(おたいこ):和服用語で、女帯の結び方の一つ。

 
 
【カ行】
 

      • 警鐘を鳴らす(けいしょうをならす)

 

      • 鼓動(こどう)

 

      • 鼓舞/鼓舞する(こぶ/こぶする)

 

      • 鼓膜(こまく)

 

      • ゴングが鳴る:プロレスやボクシングの試合が始まる事、またはその合図。

 
 
【サ行】
 

      • 舌鼓を打つ(したつづみをうつ)

 

      • 社会の木鐸(しゃかいのぼくたく):舌が木製のハンドベルで、新聞(社)の異称

 

      • じゃんじゃん/ジャンジャン:半鐘(火事を知らせる打ち方)が激しく鳴る様子から

 

      • シュモクザメ/撞木鮫:鐘を叩く木槌の形(T型)から。

 
 
【タ行】
 

      • 太鼓橋(たいこばし)

 

      • 太鼓腹(たいこばら)

 

      • 太鼓判を押す(たいこばんをおす)

 

      • 太鼓持ち(たいこもち):幇間(ほうかん)/男芸者の事で、権力者のご機嫌取りに終始する男の蔑称に派生している

 

      • 太鼓焼き:今川焼きや大判焼きの関西での呼び方
        • *太鼓饅頭、太鼓まんもあるらしい

 

      • 段々良くなる法華の太鼓(だんだんよくなるほっけのたいこ)

 

      • チャイム/チャイム音
        • *チャイム=複数で音階を表現できる鐘/ベルを指す

 

      • チンドン屋/ちんどん屋:和風小楽隊型の広告宣伝業者。名称は鉦と太鼓の音に由来。
        • <派生>派手なのにセンスが悪い服装、またはそのような服装をした人。

 

      • 釣り鐘型(つりがねがた):年代別人口分布図で、若年層より高齢者の割合が多い形。

 

      • 釣鐘草/ツリガネソウ

 

      • 釣鐘虫/ツリガネムシ

 

      • てんてこ舞い(てんてこまい)

 

      • てんでんばらばら/てんでバラバラ:相撲、歌舞伎、寄席などの興行が終わった際に退出を促す『跳ね太鼓』の打ち方と、『観客がそれぞれの帰路に散って行く』様子を掛けた表現。
      • *でろでろでろ~(出ろ出ろ出ろ~)、てんでんばらばら、からからから(空空空)
      • *他にも有力説あり

 

      • トライアングル:三者の関係性の事で、特に緊張感を伴う人間関係、すなわち三角関係を指す

 

      • ドラム缶:英語はスチールドラムで、直訳は『鉄の太鼓』
        • *ドラム缶を材料にして作る楽器(スティールパン)もある

 

      • どら焼き/銅鑼焼き:形から

 

      • どんちゃん騒ぎ:歌舞伎の戦闘場面で太鼓と鉦が打ち鳴らされる様子から

 
 
【ナ行】
 

      • 鳴り物入り(なりものいり) *歌舞伎用語

 

      • 野太鼓(のだいこ): 内職で太鼓持ち(別名:幇間、男芸者)をする男。転じて権力者に媚びへつらう男の蔑称。
        • *夏目漱石の小説『坊っちゃん』の登場人物名(あだ名)としても知られる

 
 
【ハ行】
 

      • 早鐘を打つ(はやがねを打つ):火事を知らせる半鐘を鳴らす事で、心臓の鼓動が早まる意味にも派生

 

      • 響き渡る(ひびきわたる) :鐘の音が由来と考えられるが、諸説ある模様

 

      • 拍子木切り(ひょうしぎぎり)

 

      • 拍子抜け(ひょうにぬけ)

 
 
【ヤ行】
 

      • 余韻(よいん)

 
 
【ワ行】
 

      • 割れ鐘のような声(われがねのようなこえ)

 
 
【まとめ】
 

      •  主にリズムを担当する楽器で、音階も限定的なので、「聞き慣れ過ぎて由来に気づきにくい」表現が多いか

 

  • 2024/7/11 更新(12回目)
  • 2021/11/20 初出