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中国語がチンプンカンプンでも話せます!
 

~ 一発で覚えられる超初級台湾中国語 ~

 
 
『好可愛の飾品』のPOP / 2024年5月 / 台北中山駅の地上部

『メッチャ可愛いアクセサリー(筆者翻訳)』店のPOP / 2024年5月撮影 / 台北中山駅の地上部

【 はじめに/中国標準語(普通語)と台湾中国語(華語)の違い 】
    • どちらも北京語がベースの共通言語として考えて良く、通訳や字幕なしでもコミュニケーション可能。
    • 日本に当てはめると、標準語と大阪弁(あるいは名古屋弁)の違い程度か。
    • ただし、文字の視覚的印象は簡体字(中国)と繁体字(台湾)で大きく異なる
    •  
 

台湾の中国語。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
どんな外国語も修得するには時間と努力(天才を除く)が不可欠だが、「中国語は世界的に最も難しい言語のうちの一つ」と言われている。
 
難しさの主要因は…
 

    • ①表意文字である漢字が複雑かつ種類も多い事
    • ②イントネーション(声)が多い事(4声)

 
にあると言うのが定説だが、①の漢字に関して日本人は特に学習しなくても『高確率で意味を推測出来たり音読み出来る』と言う、圧倒的なアドバンテージを持っている。
 
さらに、台湾の中国語と日本語の間で、①意味が共通、②発音や表記が極めて近い、③流入し合っているなど、一発で覚えられる単語や表現もかなりあるので、超初級者向けに筆者自身の備忘を兼ねて紹介していきたい。
 
 
 
【発音が(ほぼ)共通】
 

      • 感謝(かんしゃー)

 

      • 堪忍(かんにん)

 

      • 可愛(かーあい)

 

      • 水(しゅい)

 

      • 大丈夫(だいじょうぶ)
        • *中国語本来の発音:ダァーヂァンフゥー

 

      • 甘不辣/天麩羅(てぃえんぷーら):甘不辣は魚のすり身の揚げ物で、天麩羅は小麦粉の衣を付けた揚げ物

 

      • 電話(でぃぇんわー)

 

      • 満開(まんかい) 

 

      • 麵/麵(みぃぇん)

 
 
【日本語が台湾中国語として定着した例】

    • *日本の統治時代(日治時代)(1895~1945)、日本語教育が行われた影響が大きい

 

      • あっさり:「簡単に」とか「順調」にという意味合いで使われている
        • *日本側で意味が変化している可能性が高い

 

      • アタマコンコンクリ:頭が硬くて、融通が利かないことや人
        • *台湾でも死語化している

 

      • いぢばん(一級棒):一番(良い)のこと
        • *親指を立てながら言うのが定番

 

      • うーまい(唔邁):美味なこと

 

      • うんちゃん(運將):タクシーの運転手

 

      • おじさん(欧吉桑):年配の男性を指す言葉で、否定的な意味合いはない模様

 

      • オートバイ(歐兜賣)

 

      • おばさん(欧巴桑):年配の女性を指す言葉で、否定的な意味合いはない模様

 

      • おれん(黒輪):魚のすり身を揚げた物
        • *台湾語の発音か?
        • *色的にはイワシの魚肉を使った『つみれ』に近いか?
        • *日本の『おでん』により近い『関東煮(グァンドンヂュ)もポピュラーで、コンビニの定番フード。

 

      • しゃーしーめい(沙西米):刺身
        • *『魚片(ゆーぴぃえん)』の方が普通

 

      • ○○さん/○○桑

 

      • しーあーげー:仕上げの事(らしい)

 

      • じーぐーらー(吉古拉) : ちくわ/ 竹輪

 

      • だいじょうぶー/大丈夫
        • *実際は大丈夫でないことも多い

 

      • ちょとまて/ちょとまてくらさい:そのままの意味

 

      • の:平仮名の『の』が『的』の置き換えとして、そのまま使われる
        • <実例>陳の店、優の良品
        • *『味の素』の影響が大きいか
        • *『乃(ナァィ)』も同じ形でかなり使われる

 

      • ハイカラ:男性の髪形で、『(整髪料を使って)撫でつけた七三分け』

 

      • べんとう/べんとん/弁当
        • *弁當(ビェンタン)と併用される

 

      • わさび:ワサビ、山葵

 
 
【中国語の発音が覚えやすい例】
 

      • おーしーりー(臥室裡):『寝室内』のこと

 

      • かーちゃん(課長):日本語とほぼ同じ

 

      • かんでんしー(看電視):テレビを観ること

 

      • ぐーちゃあ(骨折):骨折/骨折する
        • <覚え方>グチャグチャに骨折した

 

      • しょんべん(熊本):熊本(県、市)

 

      • しょんべんしょん(熊本熊) :くまモン
        • *中国語での正式名は音に合わせた『酷MA萌(くまもん)』だが、全く定着しなかった!

 

      • しんだ(新的):新しい
        • <用例>新的烘爐(しんだかおる)=新しいコンロ

 

      • ちょうちん(酒精):アルコール

 

      • てぃんぷとん/かんぷとん(聴不懂/看聴不懂):聞いても分からない/見ても分からない
        • *『チンプンカンプン(当て字:珍紛漢紛/珍糞漢糞/陳奮翰奮)』はこれに由来するという説がある
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      • とうちゃん(豆漿):豆乳

 

      • ばんちょう(棒球):野球

 

      • ばんちょうちゃん(棒球場):野球場

 

      • ぱんつー/ぱんづー(盤子):皿のこと

 

      • びぃちょー(啤酒):ビールのこと
        • <使用例>汗かいた、びぃちょーびぃちょー!

 

      • ベイ(貝):
        • <覚え方>ベイゴマ(貝独楽)のベイ(貝)
        • *バイ(貝)→バイガイ(貝貝)→バイガイをコマ(独楽)遊びに使用→ベイゴマ/ベーゴマ

 

      • ぶーちゃん(部長):日本の部長とほぼ同じ意味

 

      • ようかん(要看):見てみる、確かめてみる

 

      • ようちゅう/ようちゅい(要去):「~へ行かなければならない」の意

 

      • りょうちゃん(柳橙):オレンジ

 

      • ローソン:肉鬆。豚肉を原材料とした中華式そぼろで、『肉でんぶ』と訳される事が多い。

 
 
【他国語(日本語以外)を連想させる例】
 

      • ゴウ/ゴー(過):渡る、通過する
        • <覚え方>英語の『GO/ゴー』を連想する

 

      • シィェ/シィェズー(鞋/鞋子):靴/ブーツ
        • <覚え方>英語の『シュー(ズ)』を連想する

 

      • びーる(壁爐):壁に据え付けられた暖炉

 

      • ロースチーズ(螺絲起子):ネジ回し/ドライバ

 
 
【麻雀用語】
 

    • ほぼ全てが中国語で、発音も大部分が中国語のまま。
    • ここでは『麻雀をやらない人でも耳にした事がある』と思われるレベルのものだけを抜粋

 

      • 数字:イー(一)、(*1)リャン(両)、サン(三)、スー(四)、ウー(五)、ロー/リョウ(六)、チー(七)、パー(八)、(*2)チュー/チョウ(九)
        • (*1) 通常はアー(二)だが、金額(二から始まる場合)や個数を表す時は、リャン(兩)が使われる
        • (*2)『チョウ』の方が台湾での発音に近い

 

      • チー(吃):食べる

 

      • ツモ(自摸)る:自分の物にする

 

      • パイ(牌):札、看板、ゲームの駒など

 

      • ポン(碰):ぶつかる/出くわす

 

      • リーチ(立直):倒れている物を起こす/立て直す

 

      • ロン(栄):盛んになる
        • *本来の漢字は『攏』で、揃えるという意味

 
 
【まとめ】
 

      • 優れた語学教材は沢山あるが、超初級向けにこう言うアプローチの物があっても面白いかも

 

      • 麻雀をやる人は、自然と中国語に親しんでいる事になる

 

      • 筆者の備忘を兼ねて、気付いたら随時更新予定

 

2024/5/19 改訂(14回目)
2022/2/4 初出
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