祭/お祭り。
本来は神や人智を超えた存在を祭る(奉る、祀る、政る、纏る)もので、世界各地で大小様々なものが開催されているが、イベント名、キャンペーン名、慣用表現などにも派生しているので、まとめてみたい。
【本来の祭/祭事】
- 秋祭り、神田祭、祇園祭、謝肉祭(カーニバル)、三社祭、夏祭り、花祭り/はなまつり(釈迦の誕生日を祝う)、その他世界中で多数
【イベント・キャンペーン】
- 映画祭 *主要映画祭の受賞作は国際的なニュースとして報道される
- ファン感謝祭
- 音楽祭 *学校行事から国際的なものまで幅が広い
- 学園祭
- 歌謡祭
- 祭典:イベントのうち公式感が強い物
- さっぽろ雪まつり
- 創業祭:小売業のバーゲンセール
- 体育祭
- 東映まんがまつり
- 文化祭
- ヤマザキ春のパンまつり
- *その他多数存在する食品系キャンペーンの代表格
【競技】
- 競輪祭(けいりんさい):競輪のGI競争(6日間)
- モーターボート誕生祭競走:競艇のGⅡ競争(3日間)
【産業】
- 祭典:葬祭業者名や施設名として使われる
- 獺祭(だっさい):日本酒の銘柄
- *獺(かわうそ)は捕らえた獲物たち(主に川魚)をすぐには食べず、岩の上や巣の中に並べる習性があり、その様子を祭り(お供え)になぞらえた詩(漢詩?)的表現。
- *乱雑な部屋の言い換えとしても使用可能
【人名/ペンネーム】
- 風祭(かざまつり):実在する姓(名字)
- 獺祭書屋主人(だっさいしょおくしゅじん):正岡子規(俳人/歌人)の自虐的な異名。
- *机(晩年は布団)の周りに資料や文具を並べて(散らかして)創作活動していた事から。
【慣用表現】
- 後の祭り
- おまつり:釣り用語で、他の釣竿同士で糸が絡み合うこと
- お祭り男/女
- お祭り気分
- お祭り騒ぎ
- 血祭りに上げる/上げられる
- 祭り上げる
- 纏り縫い/まつり縫い
- 祭りの後
【考察】
- (当たり前だが)周期的に開催されるもの、特に年一回が大部分を占める
- 夏から秋が多い
- 都市や地域の最大イベントである場合も多い
- 前夜祭や後夜祭を伴う場合も多い
- フェスティバル(フェス、フェスト、フェスタ)、カーニバルなどを含めるとさらに数が増える
【まとめ】
- 祭を中心に一年が動いている都市、地域も多く、さらには祭イコール人生そのものという人も少なくない。
初出 2022/2/12
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