大中小、高低、老若男女など。
文字通り比較や対比を表現するため高頻度で使われる言葉であり、物事の関係性を明確にする為に役立っている。
しかし、その中には対義語(反対語)が一語の中に同居している場合があるので、まとめてみたい。
<表示順>五十音順
<対比部分の強調> 原則赤青緑の太文字で表示
【熱い・冷たい】
- 冷熱冰(ランルーピン):中国語で『冷たく熱い氷』
- *温かい具の上にかき氷を乗せたデザート
【甘い・辛い(甜・辣)】
- 甜不辣(ティエンプーラー):中国語で『甘くて辛くないの意』
- *『テンプラ』の音に漢字を当てたもので、食べ物としては『さつま揚げ』に近い
【色・色彩】
- 黒い白鳥(くろいはくちょう):黒鳥(こくちょう)またはブラックスワン
- *カモ目カモ科ハクチョウ属
*ブラックスワンは、『これまでの常識を覆す出来事や現象』の比喩としても使われる
【有無(うむ)】
- コブナシコブスジコガネ:昆虫(甲虫)
- ありなしコンビ:プロ野球近鉄バファローズに同時期に在籍していた(一軍で併用されていた)2人のキャッチャー、有田(ありた)修三と梨田(なしだ)昌孝の異称。
【高低】*上下/大中小との同居も含む
- 高等中学校:現在の高校。台湾では現存している(○○高中)
- 高下駄(たかげた):男性用の木製履き物
- 下高井戸(しもたかいど):地名
【左右】
- バスガイドが「お客様、右手をご覧下さ~い」と言いながら、左手を挙げる。
- *サービス業の基本として、自然な動きと言える
【大中小】
- 小錦(こにしき):元力士。最大時の体重は250kg超。
- *高砂部屋の伝統あるしこ名(2021年現在代六代目が最新)で、体格と直接の関係はない。
- *同時期に現役で大錦と言う力士もおり、対戦歴もある。
- グレート小鹿:元プロレスラー。
- *『偉大な』と『小鹿』の組み合わせがシュール。
- *『大熊元司』と『極道コンビ』を組んでいた
- ジャイアントセコイア:樹木
- *単なるダジャレ
- *正式名はセコイアデンドロン
- 世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク:『スモールワールズTOKYO』のキャッチフレーズ
- 大大名・中大名・小大名:大名の規模・勢力による格付け
- *基本的に石高に応じている(と考えて良いと思われる)
- 台北小巨蛋(台北アリーナ):競技場、音楽イベント会場
- <巨蛋の成り立ち>東京ドーム → ビッグエッグ(英語の愛称) → 巨大なタマゴ → 巨蛋(中国語) → 台湾でドーム型施設全般を指す言葉
- *初めて知った時、本当に意味が分からなかった
- *大巨蛋も建設中(2022年夏時点)
- 小さな巨人:炭酸飲料『オロ○ミンC』のキャッチフレーズ。広告用の意図的な矛盾表現。
- ピースボート:大型客船による長期クルーズ
- *設立当初は本当にボートによる国際交流活動だった
- 莫大小:『メリヤス(伸縮性がある織物)』の漢字表記(あて字)の一つで、直訳は『大小が判然としない』。
【東西南北】
- 池袋駅西口の東武百貨店 と 同東口の西武百貨店
- *実際に混乱する人は多いと思う
- 西口やきとんやや東口店(にしぐちやきとんややひがしぐちてん):やきとん屋『西口やきとん』の支店
- 西東京市(にしとうきょうし):東京都内で隣接していた保谷(ほうや)市と田無(たなし)市が合併して誕生したどっちつかずの名前。
- *ちなみに、市役所の所在地は<南町>
【男女】
- 女男踊り(おんなおとこおどり):阿波踊りで『女性が男性式で踊る』事(らしい)
- 女子プロレス最強の男:元女子プロレスラー、神取忍(かんどり しのぶ)の異名
- ミスター女子プロレス:元女子プロレスラー、神取忍(かんどり しのぶ)の異名
- リトルグリーモンスター:女子ボーカルユニット
- *『グリー(クラブ)/glee (club)』は主に男声合唱団の名称として広まった
【広い・狭い】*大中小との同居も含む
- 広小路(ひろこうじ):道路名、地名、駅名、他
- *火事の延焼を防ぐ為の火除地(ひよけち)として設置(拡張)された道路兼スペースで、盛り場に発展した例がある。
【老若(ろうにゃく)】
- 兄弟子(あにでし):ある師匠や親方の弟子として、自分より早く入門した人
- *『年下の兄弟子』は珍しくない
- *『兄弟弟子(きょうだいでし)』や『弟弟子(おとうとでし)』と言う言葉もある
- 若年寄(わかどしより):幕藩の重要職、かつその人自身
【その他(地名、地理、社会、他)】
- アラル海 および カスピ海 : 広大な内海(ないかい)
- *実際は湖(淡水)だが、政治的理由から海だと言い張っている
- *海の方が領海の範囲が格段に広くなるため(と言われている)
- 銀座ブラジル浅草店:喫茶店
- *銀座店は現存しない
- *『銀ぶら』の語源(の1つ)であると言う説がある
- 呉越同舟(ごえつどうしゅう):中国の故事より。呉国と越国の戦争中、両国の兵士が戦場へ向かうため同じ船に乗っていた様子から。
- 婚約の内定:皇族の結婚報道
- *婚約自体が『結婚の内定』なので、重複表現だと感じたが、皇室関係で実際にあった
- 築地銀だこ:たこ焼き屋チェーン(群馬県で創業とのこと)
- 死海:浮力が高い事で世界的に有名な『塩湖(えんこ)』
【まとめ】
- 余程意識しない限り気付かないほど定着している(して行く)場合が多い
- 上記の色分け作業(赤青緑)をしながら、時々混乱した
- 政党の役職名(の複雑さ)には負ける
- *以下はすべて、ある政党で実在する/した役職名の一部(幹部)です。
- *序列順らしいが、これをバラバラにしてもう一度並べ直すとしたら、相当な難問になるだろう。
- 【注】創作ではありません!【注】
- 代表、筆頭代表代行、次席代表代行、代表代行、代表代行補佐、筆頭副代表、次席副代表、副代表、筆頭副代表代行、次席副代表代行、副代表代行、副代表代行補佐、幹事長代理、幹事長代行、副幹事長、筆頭副幹事長
2024/9/26 改訂(5回目)
2023/1/15 初出
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