【 始めに 】
村上春樹ファンやハルキストの方にとっては、極めて不快であろう結論に達してしまいましたので、閲覧はお勧めしません。
村上春樹氏。
小説家、文化人として絶大な人気を誇っている。
しかし、個人的には同氏の小説を一度も面白いと思った事がないので、その理由を探ってみた。
*最終結論に達するまで、10年ぐらい掛かりました
【人物としての特徴】
- 学生結婚し、在学中に始めたジャズ喫茶(実際は酒場?)の店主として客の相手をし続け、すでに一生分話をしてしまった人。
- もともと小説を書いたのも客商売の生活(店自体は繁盛していた)から抜け出す為の手段で、リアリティーの無さがリアルであると言う逆説的な小説家。
- *初期のインタビューなどはそのあたりの本音が出ていて素直に面白い。
【同氏の小説を別なモノに例えると】
- 読み物と言うより身に纏うモノのような
- 伝説化されているバーテンダーがシェイクしたカクテルのような
- 指揮者が違うクラシック音楽の録音を聞き比べて、演奏時間の違いを論じているような
- ストーリーが分からなくてもコメント出来そうな
- 新作の発売を待ちわびたり、行列して買ったりすること自体がクールみたいな
- オーダーメイドスーツの店に並ぶ反物のように、値札を高く付け間違えても、実際には苦情が出ないような
- 岡村靖幸の曲 ”カルアミルク” の一節を思い出すような
- *「今なら仲間とバーボンソーダ飲めるけれど本当はおいしいと思えない」
- 銘柄が違うウオッカのソーダ割りを飲み比べて、味の違いを語っているような
- *銘柄による味の差は皆無で、利き酒はほぼ不可能
- 豆腐の角に頭をぶつけたと言って、CTスキャン検査を受けるような
- 一つ一つのピースの絵柄はお洒落だが、組み立てても絵が表われない(さらに抜けがあったり、完成形が四角でない)ジグソーパズルのような。
- 村上龍(作家)と混同されることがあるような
- *実際に多かったが、デビュー当時に比べると激減した
- レコードを15枚しか置いていないジャズ喫茶のような
- 身体の一部が欠損している人物の大理石像だけを集めた美術館のような
【小説以外の作品】
- トークやエッセイは芋焼酎のお湯割りのように庶民的で特徴が分かりやすい
- 小説家としての地位が確立していなかった初期のインタビュー、「ジャズ喫茶のマスターになるための18のQ&A」(「JAZZLAND」昭和50.8.1号)には本質が出ている。
- < 一問だけ抜粋 >
- Q6. レコードは最低何故必要でしょうか?
A. 度胸さえあれば15枚でOKです。
【小説が売れる理由】
- 客(本を買ってくれる人)の好みにすごく敏感で、実際にそれに合わせた商品を提供する事が出来る。
- 内容が分からなくても拒絶される訳ではなく(むしろ居心地良く)、好きなように解釈しても構わない
- 飾っておくとお洒落
【初出時の結論】
- 元ジャズ喫茶のマスター(実際には酒や料理も出す)が、『店舗不要、接客なし、従業員管理無し、仕入れ/仕込みなし、洗い物なし』の業種に衣替えする時に目指したのが小説家であり、「客の好みを最大限採り入れるとこうなります」と言う形で商品化したのが、が村上氏の小説である。
【最終結論(2022年5月追記)】
- アンデルセン寓話、『裸の王様』に登場するインチキ仕立屋の現代版。
- すなわち『自分の地位にふさわしくない者や、手におえない馬鹿者には見えない(意味が理解出来ない)』小説を書く人。
- 時には、自ら【騙される王様】の役、すなわち【馬鹿者には見えない服を自ら着こなすモデル】をも演じているフシがある。
2023/12/31 改訂(5回目)
2022/05/03改訂(2回目)(最終結論を変更)
2021/09/18 初出