専門誌あるいは専門紙。
インターネット(デジタル端末)の普及により、紙媒体の雑誌や新聞の発行数や発刊数は下がることがあっても、上がることはないだろう。
一方、専門性が極端に高いものの中には存在感を失っていない例もあるようで、それが題名に表われている例を抜粋してみた。
【印刷】
- 新聞や雑誌との関係が深いゆえに数も多い
- 印刷界(月刊)
- 印刷新報(週刊)
- 印刷情報(月刊)
- 印刷タイムス(毎月1、10、20日)
- 日本印刷新聞(週刊)
【インフラ】
- 月刊下水道
- 月刊水道界
- 水道産業新聞(月・木)
- 水(月刊)(休刊中)
- 題名だけでは上記4紙の違いが分かりにくい
【医療】
- あるたな(季刊)(休刊)
- 月間○○病
- *『月刊〇〇病』は、恐らく臓器や病気ごとに細分化されていて、調べて行くと記事1つ分の量になるかも知れない
【工業/産業】
- ゴムタイムス(週刊)(1952創刊)
- 触媒(隔月刊)
- 旬刊ステイショナー(毎月5,15,25日)
- 食品工場長(毎月1日)
- センイ・ジヤァナル(2011年廃刊)
- 日本屋根経済新聞毎月8,18,28日発売
- 月間廃棄物
- 月間油脂
- 『ステイショナー』と『ジヤァナル』が気ニナァル
【社会】
- 月間朝礼
- 北陸政界(季刊?)
- ニッチ感が深い・・・
【宗教】
- 月刊住職
- 月刊仏事
- 相当な部数が発行されている模様
【植物】
- 近代盆栽(月刊)
- 雑草研究(季刊)
- 盆栽世界(月刊)
- 盆栽関係の二紙に挟まれても失われない『雑草研究』の存在感は、まさしく雑草魂のなせる技だろう
【政治】
- 前衛(月刊)
- 共産党発行の由緒ある雑誌のようだ
【科学】
- 月刊タニシ
- 月刊細胞
- 対象に対する純粋さが伝わって来るシンプルかつストレートな題名
【農畜産業】
- 農村ニュース(年1回/春、夏、秋のどれか?)(毎回”○季特大号”?)
- 養豚界(月刊)
- 養豚の友(月刊)
- 養牛の友(月刊)
- ゆるい感じの題名に感じるが、いずれも真剣で真面目な内容なのだろう。
【貯金】
- 郵便貯金(月刊)
- ちょっと夢がなさ過ぎ。
購読者も読んでいる事をあまり公表したくないと思う
【釣り】
- イカプラス(季刊)
- ちぬ倶楽部(季刊)
- へら専科(月刊)
- 釣りは対象魚種、自然条件、用具などの諸条件が極限まで細分化されているので、ニッチ雑誌の宝庫と言えるだろう
【釣り(バス)】
- アングリングバス/Angling Bass(隔月刊)
- バサー/Basser(月刊)
- ルアーマガジン/Lure Magagine(月刊?)
- ロッドアンドリール/Rod and Reel(月刊?)
全て英語名なのが特徴的
【販売】
- 訪販ジャーナル(週刊)
- 訪販ニュース(週刊/最高月4回)
- 素人から見ると両紙の違いが全く想像出来ない
【不動産】
- ビル新聞(月2回発行)
- 家主と地主(月刊?)
- 『家主と地主』を買う立場になってみたいが、なったらなったで苦労があるのだろう。
【防衛】
- MAMOR(マモル)(月刊)
- 読んだことあり。厳密には業界誌と言うより、自衛隊の有料広報誌に近いか?
【不明】
- クリーン忍術心得帖(不定期)
- ミステリーショッパー(不定期)
- *クリーニング店 覆面調査レポート?
【まとめと考察】
- 「新聞」と称する「雑誌」が多い
- 少人数での運営している物ほど個性が強いと推測される
- 『新聞一面下段の広告欄』(表現上の制約が多くて地味)がよく似合う
- 同ジャンルで名前も似ている物同士は、ライバル関係にある率が高いようで、発刊間隔も同じ場合が多い。
- 水道産業新聞の発刊日が水曜じゃない(月・木)
2022/8/13初出