絶滅危惧語。
かつて一世を風靡した流行語や最先端を走っていた表現も、いつの間にか時代遅れになるのは世の常だが、その中には捨てがたい魅力やインパクトを持つモノもあるので、五段階の絶滅危惧度(💀~💀💀💀💀💀)に分けてまとめてみたい。
*各段階への分類は筆者の独断と偏見に基づきます
【絶滅危惧度💀】
- 普通に使えるかも/違和感を持たれない場合も多いかも
- ジャケ買い:音楽レコードをジャケットの見た目で判断して買うこと。転じて食品(特に密封されたモノ)をパッケージの見た目で判断して買うこと。
- *"パケ買い"に進化して生存中
- バタンキュー:疲れにより家や宿に帰ったとたん動けなるなること、あるいはすぐに寝てしまうこと
- ピンボケ:写真のピントが合っていないこと。転じて話の論点がずれていることや話の理解度が低いこと
- *カメラ技術全体の中で完成までに最も時間を要したのがオートフォーカス機能だった(商業的に初めて成立したとされるのは1985年)。
- めんごめんご:謝罪の言葉。軽い感じがるので聞いた人を逆に怒らせる危険性あり
【絶滅危惧度💀💀】
- 意味は通じると思われるが、聞いた人からは内心でバカにされる
- あばよ:去り際の言葉
- おっはー
- ガビーン
- ぎゃふんと言わせる
- 写メ(しゃめ):携帯電話で撮った写真(画像)を送受信する機能が『写メール(しゃめーる)』と名付けられ、それが略語として定着した。
- 涙がちょちょ切れる
- パチリ/パシャリ:写真を撮ること。(アナログ)カメラのシャッター音に由来。
- よろぴく
- レッツラゴー
【絶滅危惧度💀💀💀】
- 使うと冷笑される/バカにされる/聞いた人がどう反応すれば良いか困惑してしまう
- アベック
- ギャフンと言わせる
- ゲロゲロ
- だしょ~
- トレンディ
- ドロンする:その場から先に立ち去ること。
- *忍者のように①印を結んで(人差し指を立てるようにして両手を組む)②腰をかがめて③小走りで立ち去るのがお決まり
- ナウい → イマい/イマイに派生
- 名前に記号を入れる
- 【例】モーニング娘。、つんく♂、つのだ☆ひろ
- ~の巻(まき):エピソードを物語る際、その締めとして使う
- バイビー
- ハッスルする
- バッチグー
- 花金(はなきん):「花の金曜日」の略
- ピーマン:内容が理解出来ない/内容が空っぽ
- 【例】話がピーマン
- ブイブイ言わせる
- ホコ天(ほこてん):歩行者天国の略称
- *「歩行者天国」と言う名称自体も1966年頃生まれたらしいが、こちらは普通名詞化している
- ヤング
【絶滅危惧度💀💀💀💀】
- 使うと聞き返される/真顔で意味を質問される
- ピーカン:①快晴*もともとは映画業界語? ②『缶入りピース(タバコの銘柄)』の逆さま略称
- マッハ/マッハで:全速力で/すぐに
- マンモス○○:凄く/非常に/とっても
- 【例】マンモスうれピー、マンモスおいピー、いただきマンモス
- ○金/○ビ(まるきん/まるび)
- *実際は記号で、実際の表記は○の内側にそれぞれの文字が入る
*これの出典元となる書籍「金魂巻(きんこんかん)―現代人気職業三十一の金持ビンボー人の表層と力と構造」は面白かった
- 耳がダンボになる:興味津々で聞き耳を立てること
【絶滅危惧度💀💀💀💀💀】
- 使っている人が皆無/聞いた人からスルーされる
- アウトオブ眼中(あうとおぶがんちゅう):眼中にない、目もくれない
- グンバツ:<抜群>のナウい表現
【まとめ】
- たまに使う分には(一週間に一度が限度か?)、話のアクセントになるかも。
- 絶滅してもきっと困らないのだろう。
- ただし、それぞれにインパクトがあるので、何かの拍子で復活する可能性もある
2024/6/1 改訂(13回目)
2021/3/27 初出