【 始めに(おことわり) 】
本記事の大部分は、個人的な見解により構成されております
テレビの旅番組や散歩番組。
業界内での予算削減が進む中、視聴率に対するコストパフォーマンスが高いコンテンツとして制作本数や放送時間が増えており、筆者自身も興味や馴染みのある土地を中心に楽しむ機会があるけれど、色々な番組を観ていくと多くの番組に共通するパターン、いわゆる『あるある』とか『ありがち』が見えてくるので、まとめてみたい。
【主語の省略について】
- 主語が『旅人(たびびと)』のセンテンスについては、冗長性を避けるため省略します
【ぶらり中】
- 初めての駅で下車(降車)した場合でも、進む方向を即座に決断しがち
- どこからともなく音(主に楽器音や作業音)が聞こえて来がちで、迷い無く発生源の方向に歩んで行きがち
- 屋外作業に没頭している人に出会いがちで、その人は撮影隊が呼びかけて初めてその接近に気づきがち
- 得体の知れない看板や案内を出している施設に躊躇する事なく訪問しがち
- 口コミで知った目的地に接近したレポーターは、その目的地と自身が一緒にカメラの画角に収まる距離に近づいてから到着を確認しがち
【訪問時】
- 店(全般)を突然訪問しても、店の人は(外の異変を警戒する様子もなく)奥の方にいがち
- 小売店を突然訪問すると空いていがちで、店員が即座に対応しがち
- 飲食店に入ると常連でほぼ満席なのに、カウンターの真ん中の席が空いていがち
- 飲食店でカウンターに座ると、隣の人はコミュニケーション能力が高かったり一芸を持っていがち
- 店(全般)を突然訪問すると、女性店主の身だしなみが明らかに整っていがち
【訪問中】
- 個展を訪問すると、作家本人がちょうど会場にいて、会期中にも関わらず作品を制作していがち。
- *その後、サンプルを使いながら制作工程を説明した上で、『ちょっと体験してみませんか?』と提案して来がち
- 団体を訪問する場合、ちょうど全体活動の真っ最中で、参加者たちの服装も揃っていがち
【全体】
- 動線(順番、方角、移動距離、移動時間)が不自然で矛盾しがち
- *土地勘のある長距離走の現役エリート選手でないと実現はムリ
【秘密情報】
- 友人から聞いたエピソード:行きつけの洋食店から『テレビの撮影が入るんだけど、今晩来れる?』と連絡を受けた事がある
- ある飲食店で聞いたエピソード:訪問日時は事前連絡を受けるが、『誰が来るか』は明かされない
【まとめ】
- 限られた時間内でロケを終わらせるための『仕込み』や視聴者を引きつけるための『演出』なしで番組は成り立たないのは当然の話なので、『お約束』としてそれらを楽しむのが吉でしょう。
改訂
初出 2025/9/23