海外の国名・都市名・地名。
日本語ネイティブとして当たり前に使っている呼称が、現地では通じにくい(あるいは全く通じない)例も意外と多いので、まとめてみたい。
- 【除外①】漢字を当てはめたもの <例>米国、英国、奥州、他
- 【除外②】漢字表記を現代の日本語ルールで音読みしたもの <例>広州(コウシュウ)、深圳(しんせん)、大連(ダイレン)、他
- 【発音の揺れについて】代表的と思われるものに絞って掲載しています
【国名】
- アメリカ もしくは 米国 ➡ ユナイテッド・ステーツ(U.S.) あるいは ザ・ステーツ
- アルゼンチン ➡ アルヘンティーナ
- アルバニア ➡ シュチパリサ
- イギリス もしくは 英国 ➡ ユナイテッド・キングダム(UK) あるいは ブリテン
- インド ➡ バーラト
- *国際的にも『バーラト』に移行する動きもあるようだ
- オーストリア ➡ エステライヒ *オーストリアの公用語はドイツ語
- オランダ ➡ ネーデルランド
- ギリシャ ➡ ヘラス
- ジョージア(旧グルジア)➡ サカルトベロ
- スイス ➡
- <単独での代表名>コンフェデラチオ・ヘルヴェティカ/CH(ラテン語)
- <4つの公用語>シュヴァイツ(ドイツ語)、シュイス(フランス語)、ヴィッツェラ(イタリア語)、ジュヴィーツラ/ジュヴィーツッラ(ロマンシュ語)
- スペイン ➡ エスパーニャ
- チェコ ➡ チェスカ
- ドイツ ➡ ドイチュランド
- ハンガリー ➡ マジャロルサーグ あるいは マジャル
- フィンランド ➡ スオミ
- ブータン ➡ ドゥクユル
- ポーランド➡ ポルスカ
- メキシコ ➡ メヒコ
【都市名】
- ウィーン(オーストリア) ➡ ヴィーン *オーストリアの公用語はドイツ語
- カイロ(エジプト) ➡ アル・カーヒラ あるいは ミスル(アラビア語)、エル・カーヘラ または マスル(エジプト方言)
- キールン/基隆(台湾) ➡ ジーロン(台湾中国語)
- シャーメン/厦門(中国) ➡ アモイ(福建語)
- たかお/高雄(台湾) ➡ カオシュン(台湾中国語)
- *『打狗(ターカウ)』➡ 高雄(たかお) *日本の統治時代に変更 ➡ 高雄(ガオシュン) *漢字表記はそのまま
- ペキン/北京(中国) ➡ ベイジン(標準中国語)
- ハワイ(米国) ➡ ハワイイ(ポリネシア語由来?)
【都市名】
- エベレスト(世界最高峰) ➡ チョモランマ(チベット語) あるいは サガルマータ(ネパール語)
【まとめ】
- 日本と交流の歴史が長い国や地域ほど乖離が大きい(傾向がある)
- 大航海時代をリードしたポルトガル(人)の影響も大きい
- <例>イギリス、インド(?)、オランダ、ギリシャ、チェコ(?)、メキシコ(?)
- 中国産の茶の積み出し港として発展したアモイ(厦門)で使われる『福建語』の影響も大きい?
- <筆者の説>『ジャパン』は『日本』の福建語式の発音『ジップン』が、貿易船に乗って世界中に広がったと考える
- スイスの公用語が多い(四言語)
改訂 2025/10/15
初出 2025/10/13
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