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そのカイロ、ドイツのだろうと思ったらオランダった!

~ 現地では通じにくい国名・都市名・地名いろいろ ~

 
ヤマザキ/スイスロール/バニラ&コーヒークリーム
 
洋菓子のパッケージ / 東京都区内 / 2025年10月

 
海外の国名・都市名・地名。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日本語ネイティブとして当たり前に使っている呼称が、現地では通じにくい(あるいは全く通じない)例も意外と多いので、まとめてみたい。
 

    • 【除外①】漢字を当てはめたもの <例>米国、英国、奥州、他
    • 【除外②】漢字表記を現代の日本語ルールで音読みしたもの <例>広州(コウシュウ)、深圳(しんせん)、大連(ダイレン)、他
    • 【発音の揺れについて】代表的と思われるものに絞って掲載しています

 
 
 
【国名】
 

      • アメリカ もしくは 米国 ➡ ユナイテッド・ステーツ(U.S.) あるいは ザ・ステーツ

 

      • アルゼンチン ➡ アルヘンティーナ

 

      • アルバニア ➡ シュチパリサ

 

      • イギリス もしくは 英国 ➡ ユナイテッド・キングダム(UK) あるいは ブリテン

 

      • インド ➡ バーラト
        • *国際的にも『バーラト』に移行する動きもあるようだ

 

      • オーストリア ➡ エステライヒ *オーストリアの公用語はドイツ語

 

      • オランダ ➡ ネーデルランド

 

      • ギリシャ ➡ ヘラス

 

      • ジョージア(旧グルジア)➡ サカルトベロ

 

      • スイス ➡ 
        •  <単独での代表名>コンフェデラチオ・ヘルヴェティカ/CH(ラテン語)
        •  <4つの公用語>シュヴァイツ(ドイツ語)、シュイス(フランス語)、ヴィッツェラ(イタリア語)、ジュヴィーツラ/ジュヴィーツッラ(ロマンシュ語)

 

      • スペイン ➡ エスパーニャ

 

      • チェコ ➡ チェスカ

 

      • ドイツ ➡ ドイチュランド

 

      • ハンガリー ➡ マジャロルサーグ あるいは マジャル

 

      • フィンランド ➡ スオミ

 

      • ブータン ➡ ドゥクユル

 

      • ポーランド➡ ポルスカ

 

      • メキシコ ➡ メヒコ

 
 
 
【都市名】
 

      • ウィーン(オーストリア) ➡ ヴィーン *オーストリアの公用語はドイツ語  

 

      • カイロ(エジプト) ➡ アル・カーヒラ あるいは ミスル(アラビア語)、エル・カーヘラ または マスル(エジプト方言)

 

      • キールン/基隆(台湾) ➡ ジーロン(台湾中国語)

 

      • シャーメン/厦門(中国) ➡ アモイ(福建語)

 

      • たかお/高雄(台湾) ➡ カオシュン(台湾中国語)
        • *『打狗(ターカウ)』➡ 高雄(たかお) *日本の統治時代に変更 ➡ 高雄(ガオシュン) *漢字表記はそのまま

 

      • ペキン/北京(中国) ➡ ベイジン(標準中国語)

 

      • ハワイ(米国) ➡ ハワイイ(ポリネシア語由来?)

 
 
 
【都市名】
 

      • エベレスト(世界最高峰) ➡ チョモランマ(チベット語) あるいは サガルマータ(ネパール語)

 
 
 
【まとめ】
 

      • 日本と交流の歴史が長い国や地域ほど乖離が大きい(傾向がある)

  

      • 大航海時代をリードしたポルトガル(人)の影響も大きい
        • <例>イギリス、インド(?)、オランダ、ギリシャ、チェコ(?)、メキシコ(?)

  

      • 中国産の茶の積み出し港として発展したアモイ(厦門)で使われる『福建語』の影響も大きい?
        • <筆者の説>『ジャパン』は『日本』の福建語式の発音『ジップン』が、貿易船に乗って世界中に広がったと考える

  

      • スイスの公用語が多い(四言語)

 

改訂 2025/10/15
初出 2025/10/13

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