有名な美術・芸術作品。
希少性と独自性は芸術的価値とそれに連動する金銭的価値を高める重要な要素であるが、同じ題名やテーマで複数のバリエーションやバージョンが存在する例もあるので、まとめてみたい。
*聖書や仏典などを題材とする信仰対象は除外しています。
【絵画】
- アルジェの女たち/ピカソ/油絵:「A」から「O」までの合計15作品
- 神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)/木版画集『富嶽三十六景』(画:葛飾北斎)中の1枚
- *同じ題材の絵が本作の前に二種(『賀奈川沖本杢之図』と『おしおくりはとうつうせんのづ』)描かれている。
- *世界レベルで有名な絵で、無数のパロディやオマージュ作品の題材となっている。
- *(木版の印刷物全体は)輸出用陶器の緩衝材にも使われたが、この作品は東海道五十三次(画:安藤広重)と並んで、ヨーロッパにおけるジャポニズムのきっかけになった
- かぼちゃ/草間彌生作/オブジェ:主に色違い
- ゲルニカ/ピカソ/ペンキ絵:習作(45枚)およびタペストリー(3枚)
- *元々は最終的に壁画として発表する予定で制作された
- *作品中の「鳴く女」も独立したテーマとなり、100枚以上描かれている
- 鮭/高橋由一/油絵:由来がはっきりしているものは3点。
- *同じモチーフの作品は10点ほど存在している
- *西洋画の可能性を世間に示すための実験的な作品だったので、サインがない(らしい)
- *描かれた当時は『気持ち悪い』と言う感想や評価が大半で、人気がなかった
- 叫び/ムンク作/油絵・パステル画:5枚(以上)
- 睡蓮/モネ作/油絵:(連作や組作品があるため)数え方にもよるが、250枚前後あるらしい
- 種蒔く人/ミレー作/油絵:2枚あり、並べて見ないと区別がつかないレベル
- 東海道五十三次/歌川広重作/木版画集:3バージョンある(保永堂版、行書版、隷書版)
- *別な版元や作家も同じコンセプトで追随し、全体で40種ほどが確認されている
- *(木版の印刷物全体は)輸出用陶器の緩衝材にも使われたが、この作品群は富嶽三十六景(画:葛飾北斎)と並んで、ヨーロッパにおけるジャポニズムのきっかけになった
- 泣く女/ピカソ作/油絵:100以上のバリエーションがあると言われている
- *元々はゲルニカ(戦争の悲惨さを描いた壁画サイズの絵画)の制作過程における習作のうちの一枚で、そこからスピンアウトした
- ひまわり/ゴッホ作/油絵:7点制作(現存6点)と言うのが定説(のようだ)
- 富嶽三十六景/葛飾北斎(原画)/木版画シリーズ:続編の位置づけで『富嶽百景』がある
- *『百景』は『画狂老人卍』名義で出版された
- *『三十六景』と『百景』の下絵は同時期に作成された言う説も有力
- モナ・リザ/レオナルドダビンチ作/油絵:複数あると言われている
- *「ルーブル美術館にある有名なモナ・リザの方が別バージョン」と言う説もある
- *美術に詳しい人は『ジョコンダ婦人の肖像』と呼ぶ
- 横たわる裸婦/モジリアーニ/油絵:『体の左側を下にして』、『右向きに』、『左向きに』、『腕を広げて』など。
- 麗子像/岸田劉生/油絵:実の娘(当時8才)がモデル
- *娘が4才~15才までの間に50枚あまり描いたらしい
*その娘が16才の時、何が起こったのか興味がある
- Y字路/横尾忠則/絵画および写真:シリーズ化されており、それぞれの作品に副題が付いている
【像】
- 鋳造で製作される像は基本的に型による量産や複製が可能で、製作数を限定するため意図的にその型(原型)を破壊する場合がある。
- 工業的もしくは建築的な工程については、作者が(必ずしも)直接作業する訳ではない
- 大隈重信像/ブロンズ像:早稲田大学構内と朝倉彫塑記念館
- *製作者の朝倉文夫自身は『彫塑(ちょうそ)』と呼んでいたようだ。
- ちなみに、朝倉の大熊像としては2作目。
- 考える人/ロダン作/ブロンズ像
- 自由の女神像:ニューヨークの像と同じ石膏型を元に作られたものがフランスと東京(お台場)にあるが、高さは1/16
- *レプリカ、ミニチュア、パロディ、土産品などの数が、世界的に最も多い作品の一つ
- 太陽の塔/岡本太郎作/大阪万博(1970)のシンボルタワー:万博前年に「若い太陽の塔」が発表され、2022年現在も愛知県犬山市内に現存している。
- 平和記念像(長崎の平和公園内)/北村西望作/ブロンズ像:原型、原型の試作品、サイズ違いなどが合計5点展示されている。
【文学】
- 銀河鉄道の夜:宮沢賢治作の童話:作者の死後に残された『草稿』を基に出版されたもので、『草稿』自体も初稿~第四稿まで確認されている
- 第四稿も最終形とは考えにくく、『著名な未完成作品』と言う面もある。
【まとめ】
- 当初想定していた数よりもかなり多い。
- 理由は様々
- 【例】テーマを気に入っている。習作として。作品の改良。レプリカ。表現手法や用いる材料を変えて。需要(注文)があるから。売れそうだから。
2025/7/21 改訂(15回目)
2021/3/27 初出
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