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切っても切れない関係

~ 時に人はそれを腐れ縁と呼ぶ ~

考察
        • 先に存在している建物の壁を共有する事は、普通の事だったようだ。

  
建築年代の推定基準*一般論として

        • 新しいほど高層
        • 古い物は三角屋根が多い
        • 古い物は煉瓦造りが多い
        • 古い物はタイル貼りが多い
   2022/01/16 追記
 
 
 
 
 
 
 
階段と床の痕跡/民権西路160巷30弄31
階段と床の痕跡
台北市内(2021年12月)

 

階段と床

階段と床の痕跡がはっきり残る横顔。
  
どちらが先に建てられたかの推測はしにくいが、隣同士で一枚の壁を完全に共有していた事が想像される。
 
また、画像の上部、屋上に建て増しされたと思われる部分から発散される『なりゆき感』と『素顔をさらしてる感』も見逃せない。
 

   
初出2022/1/16

  
  

 
 
 
 
 
 
 
承徳路一段249巷4/煉瓦壁の内側(ワイド)
隣の建物と共用している壁を内側から撮影
(画面の中央部)
 
 

 

承徳路一段249巷4/煉瓦壁の内側(アップ)
隣の建物と共用している壁を内側から撮影
(煉瓦部分をアップ)
 
台北市内(2021年9月)

  
 

【 参考画像(外側の様子) 】
承徳路一段249巷4/煉瓦壁の内側(外観参考画像)

  

台北市内(2021年10月)

 

横顔を内側から

空き家になっている部屋の窓から、隣の建物と共用している側面の壁が見えたので撮影してみた。
  
【補足】公道(窓の外側)から撮影しており、侵入はしておりません
  
この部屋は丁寧に内部の撤去が行われているので、リフォームが計画されていると思われるが、もし取り壊される場合でも、この壁は隣の建物の外壁として残されるのだろう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
  
 
 
 
 
 
  
 
 
右下の長方形の部分は出入口として使われていたのであろう。
煉瓦の大きさ、色、積み方が他の分とは異なっている。
 

   
初出2021/9/12

  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
足場が組まれて、手前のスペースでは大規模ビルの建築準備が進んでいる。
 
  

   
参考画像追加 2021/11/14
 
煉瓦造りの痕跡
煉瓦造りの痕跡
*左方向に進むと教会がある
 
 
煉瓦造りの痕跡と教会へ続く通路
逆の角度から見た通路の様子
*手前側(歩行者が向かっている方向)に進むと教会がある
 
新北市淡水区(2020年10月)

煉瓦造りの痕跡

ビルの側面に残された煉瓦造りの痕跡。
 
このような形になった経緯は恐らく次の通りであろう
 
 
 

    • 煉瓦造りの建物が先に存在していた

 

    • 両側にコンクリート造りのビルが後から建てられた

 

    • 煉瓦造りの建物が取り壊された
      • *跡地は画面左側にある教会へ続く参道(?)になっている

 

    • 両者が密着(癒着)していたので、煉瓦造りの建物の側面だけ残された
      • *建物の内側だった面が現在露出していることになる

 
 
 
デザインはスタイリッシュで材料も吟味されていた事が忍ばれ、壁1枚だけなのに十分な存在感を示している。
 

改訂2020/10/14
初出2020/10/03
煉瓦造りの壁/中山北路一段41~47
 
南面(道路から見ると右)
 
 
煉瓦造りの壁/中山北路一段41~47
北面(道路から見て左)
 
台北市内
(2021年7月)

依存建築

一つのビルが撤去された後、両側に残された煉瓦造りの壁。
 
恐らく両側の建物を建てる際、先に存在していた壁をそのまま借用したと思われる。
 
この周辺はもともと高級住宅地として整備された歴史があり、撤去された三角屋根の建物も、煉瓦造りの相当モダンな外観だったことが想像される。
 
【その後1】

      • 2020年10月、空き地に新しい建物が建てられ、この横顔は見えなくなっている。
        *若干のスペースが取られているので(物好きが)覗き込む事は可能
 

【その後2】

      • 2021年の夏頃(?)、新しい建物(プレハブだったのか?)が撤去され、出来たスペースは駐車場として利用されている。
        これにより写真が撮りやすくなった。
 
更新2021/9/5(2回目)
初出2020年7月
煉瓦と草と落書き
台北市内(2020)

なりゆき任せ

なりゆき任せ感あふれる造形。
 
隣に密着していた建物は煉瓦造りの2階建てだった事が、痕跡からはっきり分かる。
 
階段の跡、雑に上塗りしたモルタル、そのモルタルに開いた穴、スプレーによる落書き、たくましく生長する植物など、それぞれが自由に存在感を主張している。
 
 

最終更新2020/10/25
初出2020年7月