一見パンク |
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北門(ベイメン)近くにある商店の半横顔
*角を削る形で正面が作られている
この界隈は、清朝末期から日本の統治時代にかけて、質の高い建築物が競って建築された歴史があるので、これもその中の一つであろうと考えられる。
現在はパンク系のペイントが施されており、そちらの印象が強いが、全体のフォルムや上層階に注目しながら近寄ってみると、育ちの良さを全く隠し切れていないことが、建築に興味のない人でも明確に分かるであろう。
また、バックの建物が持つ無機質感や、そこに掲出されている不動産看板が醸し出す欲望感とのコントラストも見逃せない。
断層的なりゆき感 |
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北門(ベイメン)近くにあるカフェの横顔。
この周辺は、清朝末期から日本の統治時代にかけて、質の高い建築物が競って建築された歴史があるので、これもその中の一つであろう。
正面に廻って見ると、二階以上の煉瓦とモルタル細工の保存状態はかなり良好。
このコーナーのテーマである横顔に関しては、二階部分の『育ちの良さ感』、三階部分の『ノーメイク感』、手前フェンスの『雑な感じ』、奥側(画像左側)の『建て増し~癒着感』などが合わさり、総合的には『断層的なりゆき感』を醸し出している。
煉瓦と木と植物 |
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右から、煉瓦造り+板張り+植物と、縦割り三層の外観。
位置的には清国が建設した城市内の中で、最も栄えた北門(ベイメン)エリアにある。
現在はビルの谷間に埋没しているが、竣工当時はモダンな高層物件として、道行く人々の目を引いていた姿が想像出来るし、現在でもリノベーションすれば輝きを取り戻せる可能性を感じる。
剥がしたて |
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隣接していた(であろう)建物の取り壊しがちょうど完了した(であろう)時に出会った横顔。
銀色の足場と赤い煉瓦のコントラストが美しく、アートとして取り扱っても良いレベルにある。
剥がしたての煉瓦が生々しい。
煉瓦の上にタイルが貼られていたようだ。
角地の両隣 |
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角地にある店が平屋のため、両隣の建物の側面が観察出来る形になっている。
2棟とも正面はコンクリートで覆われているが、側面は煉瓦造りの壁がそのまま露出しており、青空とのコントラストが美しい。
また、スプレーによる落書きがここにも・・・
街の美観を損ねる犯罪行為(器物破損)でありながら、見慣れるにつれ吉本新喜劇の"お約束"のように、無いと物足りない気になるかも知れない。