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混沌

~ トッピングが多すぎる? ~

台中廃墟ビル緑川里緑川西街115
台中市(2021年3月)
 

現役の廃墟

台中駅近く、いわゆる一等地にそびえ立つ廃墟ビル。
 
「かつて香港にあった"九龍城”や長崎にある”軍艦島”のミニ版」と言うと、イメージが浮かぶ人もいるだろう。
画像はコーナーの趣旨に沿い側面から撮った物だが、正面から見るともっと廃虚感がある。
 
実際のところ、2021年3月現在では一種の観光スポットとして有名になっており、有料で内部を見学出来るらしい。
 
また、11階はホテルとして稼働しているようなので、興味と勇気を兼ね備えている方は、利用して見てはいかがだろうか。
 
【検索キーワード】台中/千越大樓
 

 
初出2021年3月11日
猫空の大茶壺
台北市(2020年8月)
 

混沌

山の傾斜を活かしてお茶の生産が行われている猫空(マオコン)と言う場所にある展望レストラン。

台北市中心地の南東に位置しており、この辺りから下界を眺めると、台北が盆地であることが実感しやすい。

 
下から植物、石垣、煉瓦、窓格子、パイプ、排気ダクト、建て増し、看板、三角屋根などがてんこ盛り。

ただし、台北の街中では"お約束感"さえある落書きもここでは見当たらない。


まあ、ここまでわざわざ来た上に危険を冒す者もさすがにいないのだろう。

 
 
初出2020年9月4日
宜蘭(ぎらん/イーラン)の増築しまくりの建物
台湾宜蘭(ぎらん/イーラン)市内(2020)
 
 
台湾宜蘭(ぎらん/イーラン)の鳩小屋
 【部分拡大】4階部分右側の鳩小屋

二階以上は建て増し?

全体で6つの部分に分かれているように見える。
(1階と2階=各1パーツ、3階と4階=各2パーツ)

 
それぞれのテイストの違いが明らかな所から、2階以上は建て増しで、特に4階は違法建築ではないだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、この建物の最大のチャームポイントは4階部分右側(方角的には南向き)の鳩小屋で、1階の"色褪せ看板”の存在も色褪せて見える。
 
台湾では鳩を(一般的に)食べないようだし、鳥の大きさとシルエットから見て恐らくレース用だと思われる。
 
 
 
 
 
【鳩の種類について】

    • レース鳩
      • 日本の街中で見かけるドバト/カワラバトと同じ。
      • 伝書鳩としても利用されていたので、慣れると人間を怖がらない。
    • 食用鳩
      • 主にキジバトを飼育(肥育)した物(らしい)。
      • ドバトより一回り小さくて体型もスリム。
 
 
初出2020年8月16日
台北の混沌とした建物
台北市内(2020)

全部乗せ

隣の建物が消滅したことにより建物の横顔が露出したパターン。
 
多くの店が軒を連ねる繁華街なので、恐らく空き地には新しい建物がじきに出来て、この横顔は隠されることになると思われる。
 
煉瓦造りの外壁、植物、建て増し、落書き、色褪せた広告、パイプ類、隣とのつながり等、いわゆる"全部乗せ"の状態で、複雑な味わいを醸し出している。
 

初出2020年8月12日