ケタガラン族の横顔 |
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基隆湾内、和平漁港の近くに建つ文化施設。
基隆(ジーロン)は漢民族、スペイン人、オランダ人、日本人など、外来者(あるいは侵略者)の上陸地となって来たが、元々はケタガラン族と言うネイティブ(原住民)が暮らしていた土地である事が分かっている。
原色で構成された海、浜(?)、山、岩、魚群、働く人、墓(?)、逆巻く波、そして強い風を感じさせる女性の横顔。
まさしく自然と調和した文化を持っていた事が、想像出来る横顔となっている。
【原住民と言う呼称について】
- 日本では差別的な含みがあるとして、『先住民』に置き換えられるが、台湾では本来の『ネイティブ』と言う意味で使われており、原住民自身がそう呼ばれることを望んでいるらしい。
👈風を感じさせる破れ
コンパクトシティ |
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台北市内にある雙連市場(シュアンリェン・スーチャン)の壁面。
下から、食品市場、ホテル(ゲストハウス)、図書館が入っていることが明確に示されている。
また、周辺には朝市が立つらしく、隣の寧夏路には夕方から開く夜市に屋台が集結すると言う具合に、ここに来れば普段の生活に必要なモノはほとんど手に入ると思われる。
台北市内には、このような住民向けの市場(伝統市場)が随所にあり、 「その日に食べる食材、惣菜、弁当(麺類、ご飯類、粉モノ、他)などを必要な分だけ徒歩/バイク圏内で」手に入れられる仕組みが機能しているため、スーパーマーケットの密度は日本の都市部に比べて非常に低い。
なお、立地の良い市場は再開発の対象としてビル化が進んでいるが、その場合でも市場フロアは施設の核として1階(または地下)に残り、名称もそのまま引き継がれるケースがほとんどのようだ。
レンズも薄いが広告効果はもっと薄い |
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眼鏡店の壁面広告。
地下鉄(MRT)の出入口近くで人通りの多い場所にある眼鏡店の壁面広告。
立地も大きさも申し分なく、夜間用の照明も完備されていいる。
このように、薄型眼鏡レンズの特徴をアピールするには理想的な条件を満たしていながら、注意してみないと何が書かれているのかほとんど分からない状態なので、広告効果は極めて薄い!
密集 と 林立 |
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壁面に密集する広告。
いつ手前に高いビルが出来てしまうか分からないので、それまでに少しでも多く稼いでおこうという執念を感じさせる。
そして、屋上に林立する携帯電話会社のアンテナ。
日光を求めて他より少しでも上に伸びようとする木々のように、競争社会の厳しさ象徴している。
門前の欲望 |
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台北の仏教寺院の多くは郊外の山中にあるが、市街地に所在する例もまれにある。
*市街地で多く見かけるのは、ほとんどが道教の廟(ミャオ)
この画像は、台北駅からも近い(地下鉄の隣駅)寺院の門脇に立つビルを撮影したもの。
*金色の門扉の右側が寺院の敷地で、堂に続く階段も見える
参拝者の中には裕福な人が多いのだろうか、あるいは信心深い人だから裕福になるのだろうか。
いずれにしろ、リッチでワンランク上の欲望を刺激する広告達がここに引き寄せられているようだ。
ほぼ学校 |
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台北駅の周辺には予備校や専門学校が多数存在し、夜遅くまで灯りが点いていることも多いが、その中でもこのビルは
- ①ほぼ全階に学校が入居している(1フロアだけ投資顧問会社)
- ②各テナントの看板が側面に掲げられている
- *正面は高級オフィスビルの顔立ち
- ③ビル全体の撮影が可能
と言う要素を揃えている珍しい例。
なかったことに卓球が上手い夫婦 改題2021/04/11 |
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このビルの側面は、台北駅南口前に広がる一等地の中で、最大級の広告スペースとなっている。
奥さんは日本人でオリンピック卓球競技のメダリスト。
旦那さんも卓球の元台湾代表で、国際大会でも活躍した選手。
2020年時点における台日友好の象徴と言っても過言ではないであろう。
また、その下にある眼科の広告も独特の味を出している。
- 新しいバージョンへ差し替え。
- 2021年3月4日時点までは掲示されていた。
- また、下にある眼科の広告も現代的にリニューアルされている。
ただし、個人的には以前の方が好み。
【その後②】
- 残念ながら、2021年3月8日の時点では痕跡を残すことなくなく撤去されていた。
- 広告主としては知名度やイメージに対して莫大な金額を払っているとは言え、非常にシビアな世界。
【その後③】
- エアコン(クーラー)の広告が復活。
- 人物がいなくなり「間に合わせ感」を強く発しているが、これはこれで、じきに慣れてしまうのかも知れない。
航空会社 |
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台湾を代表する航空会社の旧本社ビル。
*【念のため】これはビルの正面でなく側面です。)
国家の顔である自負と、それを裏打ちする60年の歴史(2019年時点)に対する誇りが、ストレートに溢れだして来る。
個人的には"どや顔"感が少し強過ぎる気がするが・・・(笑)
全面広告 |
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切手、コイン、骨董等の買い取り店。
壁面のほとんどが説明的な広告で覆われ、鮮烈な存在感を放っている。
店主のこだわりが強そうで、入りにくいとオーラを感じてしまうのは筆者だけであろうか・・・?
台湾 大直
開ウン広告 |
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運がベッタリつきそうな看板(上)、短期的かつ事務的な不動産広告(下)、その二つの間にある空白。
三者の間のミスマッチ感とバランスの崩れが独特のシュールさを醸し出している。
そもそも上の看板自体が【広告募集広告】のようで、縁起の良い黄色(財ウン)と赤(慶事全般)で客を呼び込もうと言う意図があるのかも知れない(←要追加研究)。
広告塔 |
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照明設備完備で、完全に広告塔として使用されている。
抜群の視認性を誇りながら、周囲との調和に対する配慮も感じられる。