【 はじめに 】
単なる、「舌足らず(意図的なものを含む)」、「聞き取れない」、「聞き苦しい」などの例は除外しています
話し上手や聞かせ上手。
一般的には①立て板に水、②発音明瞭、③話が止まったり言い間違いしないような人をイメージすると思うがああ、それとは別な形で聞く者の耳を捉える人たちが存在するので、まとめてみたい。
【天然 / 本人は無意識】
- 麻生太郎(政治家):「(また)漢字の読み間違いをするのでは?」と<期待>を持たせる
- *街頭演説を聞いた(見た)事があるが、もともと聴衆を引きつけるキャラクター、サービス精神、話術などの要素を兼ね備えている。
- アグネス・チャン(歌手/タレント/文化人):香港出身。日本語はネイティブレベルだが、『若干残る広東語訛り』がトレードマークと化している
- *英語も堪能だが、そちらも「若干鈍りあり」と言うコメントを(たしか英語学習記事で)見たことがある
- 安倍晋三(政治家):(たぶん)サ行とタ行が舌足らずになるが、逆にその瞬間耳が引き寄せられてしまう
- 枝野幸男(政治家):しゃべっている間、一切歯を見せない
- *『今日は歯が見えるかもしれないと』期待してしまう
*歯を見せて笑っている画像は多数確認できる
- 桑田佳祐(ミュージシャン):歌詞が聞き取りづらく、『音楽番組で歌詞のテロップを出す』きっかけを作った人物とも言われている。
- 高田明(元カメラ店店主/元通販会社創業者):声が不規則に裏返る
- *長崎弁の特徴と言う説もある
- 真栄田賢(スリムクラブ)(芸人):しゃがれ声だが、内容はそれほど聞き取りにくくない。
- 吉高由里子(俳優):(たぶん)サ行とタ行が微妙に舌足らずで、逆にそれが芝居にリアリティを与えている(気がする)
【キャラクターとして】
- さかなクン(学者/タレント/イラストレーター):<ゴ>をすべて<ギョ(魚)>に置き換えてしゃべる
- ボビーオロゴン(タレント):日本語堪能なのに、わざと下手にしゃべる
- *現在はキャラクター上の<お約束>として定着している
【天然とキャラの複合】
- 北義則(通販会社社長):最も肝心な【値段】を発表する時、恥ずかしいことを【告白】するような表情と声のトーンが現出する。
- 長州力(プロレスラー/タレント):滑舌が悪く、字幕が必要?
- *本名は吉田で当初は嫌がっていたが、現在では私生活でも【長州力】らしい
- 天龍源一郎(元力士/元プロレスラー):声がしゃがれていて、字幕が必要なレベル?
- ラッシャー木村(元力士/元プロレスラー):朴訥としたワンパターンの語りだが、たまに違うバリエーションが入る。晩年は試合(予定の時間に負ける)よりマイクパフォーマンスがメインになった。
【まとめ】
- 天然には勝てないが、作られたキャラクターが時を経て天然に迫る場合もある。
- そういう意味で天然とキャラの厳密な分類は難しく、個人的には『天然とキャラが混合して、どちらが本来の自分か本人も分からなくなっている』状況に最も味わいを感じる。
2023/10/15 改訂
2021/8/14初出