順位、格付け、ランク。
人生とは、好むと好まざるにかかわらず、テストの点数から毎食のおかずを食べる順序まで、大小様々な順位付け(付ける/付けられる)の連続であると言う見方も出来る。
それ故、分野、場面、目的などに応じて表現や表記が細分化しているので、まとめてみたい。
*原則的に、上位三つを記載しています
【座席】
- 一等、二等、三等:老舗の劇場や客船
- *分かりやすい!
- SS、S、A:一般的な劇場や競技場
- *大規模な場合、BやCにも続く
- グラン、グリーン、自由:新幹線の座席
- ドレスサークル(Dress Circle)/2階席、ストールズ(stalls)/1階席、アッパーサークル(Upper Circle)/3階席:英国の劇場
- *バルコニー席がある場合は、そちらが最高額になる場合が多いが、舞台上が見やすいと言う訳ではない
- *一般的に1階席は最高額にならない
- ファースト、ビジネス、エコノミー:飛行機の席
【競技・コンクール】
- 一席、二席、三席:歌会、短歌のコンクール
- 1着、2着、3着:競争、レース
- 金賞、銀賞、銅賞:演奏・合唱コンクール
- 金メダル、銀メダル、銅メダル :オリンピック
- *正式には、一位~三位
- 金熊賞、金熊名誉賞、銀熊賞:ベルリン国際映画祭
- 金獅子賞、審査員大賞、審査員特別賞:ヴェネツィア國際映画祭
- *他に、銀獅子賞、栄誉金獅子賞、監督・ばんざい!賞などもある
- 第1位、第2位、第3位:器楽のコンクール【例】ショパン国際ピアノコンクール
- *順位としては分かりやすいが、技術的な差について素人には判別不可能と思われる
*該当者なしと言う場合も珍しくない - *逆に複数が同順位と言う事もあるようだ
- 天、地、人:句会における上位の3句
- パルム・ドール、グランプリ、第三席なし?:カンヌ國際映画祭
- ホールインワン、アルバトロス(アホウドリ)、イーグル(鷹)、バーディ(小鳥):ゴルフの1ホールにおける打数(少ない順)
- 優勝、準優勝、ベスト4:トーナメント式の競技
【資格】
- 一級、二級、三級:各種の資格や検定
- 十段、九段、八段:囲碁、将棋、柔道、剣道、書道など
- *最高段位は各分野で違いがあり、空位もある
- *『レベルが上がると数字が大きくなるグレード付け』は、世界的に少ない
【飲食】
- A、B、C :社員食堂の定食 *A定食は肉料理か揚げ物が多い
- エベレスト、カトマンズ、デリー:インド料理店の飲み放題付コース
- 三社(さんじゃ)、白鷺(しらさぎ)、金龍(きんりゅう):浅草の老舗(日本料理店)のコース料理
- 特上、上、並:寿司、鰻、他
- 7,000円、5,500円、4,000円:宴会/パーティ用コース料理
- 松、竹、梅 :寿司、鰻、他 *ごくまれに、ランク付けが逆の店もある(筆者は実際に見たことがある)
- 横綱、大関、関脇:ちゃんこ鍋 あるいは ちゃんこ鍋屋のコース
【社会】
- 一流、二流、三流:各種の格付け
- *対象が広く、語源についても諸説あるが、血の流れ(血統)に由来するようだ
- A、B、C:各種の成績や格付け
- *現在、最も広く使われていると思われる
- *「プラス」や「マイナス」を付けて細分化する場合もる
- *D 以下に続く事も多い
- *関係者以外には分かりにくいよう、あえて順番をランダムにする場合もある
- 甲、乙、丙、丁(こう、おつ、へい、てい):各種の成績(明治時代?~1945年位?まで)
- *「甲乙つけ難い」と言う慣用表現に派生している
【カタログギフト】
- *極々一部を抜粋
*金額が高い順
- アルバトロス、クレイン、フラミンゴ:総合カタログ(最高額十万円)
- イーグル、ファルコン、フォーゲル:グルメ
- しんく(深紅)、 こがね(黄金)、うすべに(薄紅):グルメ
- にこにこ、わくわく、きらきら:出産祝い
- 羽二重、綾織、塩瀬:弔事
- ブリオレット、フランダース、ハート:結婚式の引き出物
- フォルテシモ、モデラート、ピアノ:プチギフト
- マカロン、マドレーヌ、チョコ:出産祝い
【まとめ】
- 三段階に分かれている物が多い。
- *選びやすさと言う点から、選択肢が多すぎれば良いと言う訳でもないようだ。
- カタログギフトは名称が多すぎて、ほんの一部のみを記した
改訂 2023/2/1
初出 2021/12/18
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