日本語における数え方や単位。
世界的に見て、最も細分化されている部類に入るのではなかろうか。
ここでは、「普通使う/他への言い換えが難しい」から「専門家しか使わない(だろう)」まで、レベル別にまとめてみたい。
【 レベル表(筆者基準) 】
★=普通に使う/他への言い換えが難しい
★★=出来れば使い分けたい
★★★=使い分けが出来ると一目置かれるかも
★★★★=知らなくても恥ずかしくないと思われる
★★★★★=専門家レベル
★普通に使う/他への言い換えが難しい
- 歌:曲(きょく)
- 賞金や報奨金など:封(ぷう) 【使用例】金一封
- 食パン=斤(きん) *重さの単位
- 寿司=貫(かん) *重さから?(諸説あり)
- 豆腐=丁(ちょう)
- 手紙/封書:通(つう)
- ファイト:発(ぱつ) 【使用例】ファイト~! いっぱぁぁぁーつ!
★★出来れば使い分けたい
- 箸(2本一組)=膳(ぜん)
- 和服の生地=反(たん) *和服の生地(一着分が巻かれたもの)=反物
- 蕎麦/そば/ソバ(ざる、もり、せいろ)=枚(まい) *蒸していた時代の名残か?
★★★使い分けが出来ると一目置かれるかも
- イカ=杯(はい/ぱい/ばい)
- ウサギ=羽(わ)
- カニ=杯(はい/ぱい/ばい)
- キャベツ=玉(たま)
- 神体:柱(はしら) *主に神社に祀られている神
- 卒塔婆/塔婆(そとうば/とうば)=基(き)
- 葉書(ハガキ)=葉(よう)*くれた相手への敬意を込めて
- 羊羹=竿(さお)
- 落語・講談の1話分=席(せき)
★★★★知らなくても恥ずかしくないと思われる
- 刀=振(ふり)
- こんにゃく=丁(ちょう)
- 屏風=隻(せき)/帖(ちょう)
- *曲(きょく)を複数枚繋げると一隻(せき)となり、二隻一組の場合は双(そう)になる(らしい)
【例】六曲屏風の一隻に描かれた人数は500人程なので一双で約千人になります
- 箪笥/タンス:竿(さお)
- 山/山岳:座(ざ)
★★★★★専門家レベル
- 昆布=連(れん)
- 蝶=頭(とう)
【補足(濁音/半濁音の法則が分かりにくい)】
- 杯:はい、ぱい、ぱい
- 分(時間の単位):ふん、ぷん
- 本:ほん、ぽん、ぼん
【まとめ】
- 日本語の豊かさを象徴する部分であると同時に、どこまで使い分けるべきかの判断に難しい部分もある。
改訂 2022/7/23(3回目)
初出 2021/12/4