【始めに】
役に立つ要素は含んでいませんので、時間を大切に使いたい方々には閲覧をお勧めしません。
また、閲覧して気分を害された場合はお詫びいたします。
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「西洋の熱海で陸のあん肝と牧場の大豆を食べました」。
これを読んでも何のことか分からないだろうが、一般的な表現に書き直すと、次のようになる
- <ナポリ>で<フォアグラ>と<牛肉>を食べました
つまり、誰もが知っているメジャーなモノへのあやかり表現を組み合わせであるが、はたしてその逆は真となり得るのか?
実例を挙げながら検証してみたい。
【ア行】
- 熱海(静岡県の観光都市)
- ”東洋のナポリ” とは言うが、ナポリを“西洋の熱海”とは言わない(と思われる)
- アボカド(果物)
- ”森のバター”と称されるが、バターを”牧場のアボカド”とは言わない
- 奄美大島(鹿児島県の離島)
- ”東洋のガラパゴス” と賞されるが、ガラパゴス(諸島)を“南米の奄美大島” とは言わない
- アン肝(アンコウの肝臓。食材。)
- ”海のフォアグラ” と言われる事があるが、フォアグラを“陸のアン肝” とは言わない
- 江ノ島(湘南の観光地)
- ”日本のモンサンミッシェル”と言う人もいるが、モンサンミッシェルを”フランスの江ノ島”とは言わないだろう
- 市川(千葉県西部の市)
- ”東の鎌倉”と言う人がいる(らしい)が、鎌倉を”西の市川”と言う人はさらに少ない(だろう)
- 金沢(北陸の城下町)
- ”小京都”と称されるが、京都を”大金沢”とは言わない
- 川越(埼玉県川越市)
- "小江戸”と呼ばれるが、東京を”大川越”とは言わない
【カ行】
- カーリング(ウインタースポーツ)
- 認知度が低かった頃は“氷上のチェス”と紹介される事も多かったが、チェスを”机上のカーリング”とは言わない
- キャビア(食材)、トリュフ(食材)、石炭(燃料)
- ”黒いダイヤ”とも言われる(た)が、ダイヤモンドを”透明なキャビア/トリュフ/石炭”とは言わない
- 蔵前(東京都台東区の町名)
- ”東京のブルックリン”と言われる(らしい)が、ブルックリンを”NYの蔵前”とは言ったら笑われるだろう
*歴史的には蔵前の方が古い
【サ行】
- じゅんさい(食用の水草)
- ”食べるエメラルド”と賞されるが、エメラルドを"食べられないジュンサイ"と言うのには無理があるでしょう
- 諏訪地方(精密工業が盛ん)
- "東洋のスイス"に例えられるが、スイスを“西洋の諏訪”と言っても通じないだろう
【タ行】
- 大豆(農産物)
- ”畑の肉(牛肉)” とは言われるほど栄養価が高いが、肉(牛肉)を“牧場の大豆” とは言わない
- 富山湾(地名)
- ”天然の生け簀(いけす)” とは言われるほど海産物が豊富ながら、生け簀を“人口の富山湾” と言っても通じないだろう
【ナ行】
- ナボナ(贈答用の菓子)
- ”お菓子のホームラン王です”と宣伝していたが、ホームラン王を”野球のナボナ”とは言わない
*ちょっと話が古すぎるか
*でも、お菓子の首位打者と盗塁王もちょっと気になる
- 錦鯉/ニシキゴイ(観賞魚)
- ”泳ぐ宝石”と形容されるが、宝石を”泳がない錦鯉”と言うのは聞いた事がない。
【ハ行】
- 平賀源内(江戸時代のマルチクリエイター)
- ”江戸のレオナルド・ダ・ヴィンチ”と言われる(らしい)が、レオナルド・ダ・ヴィンチを”イタリアの平賀源内”とは言わないだろう
- ホヤ/ホヤ貝(海産物)
- ”海のパイナップル”に例える場合があるが、パイナップルを”陸のホヤ”とは言わない
- ボブスレー(ウインタースポーツ)
- ”氷上のF1”とも称されるが、F1を”サーキットのボブスレー”と言っても通じないだろう
【ヤ行】
- 安井賞(美術賞)*安井曾太郎の名に由来
- "画壇の芥川賞"と言われたらしいが、"文壇の安井賞"と言って、ピンと来る人はすくないだろう
- *○○界の芥川賞は他にも多数あり
【結論】
- 逆は必ずしも真ならず。
- わざわざ検証するまでのテーマではなかった!!!
2023/5/28改訂(6回目)
2020/10/13初出