【 始めに】
- 読売ジャイアンツやセントラルリーグのファンや関係者の方には不本意かつ不愉快な内容となっておりますので、閲覧をお勧めしません。
- ちなみに、筆者はもともと読売ジャイアンツのファンでした(現在は好きな選手、監督、コーチを個々に注目)。
2020年のプロ野球日本シリーズ。
読売ジャイアンツ(巨人軍) と 福岡ソフトバンクホークスが対戦したが、得点結果を見れば、素人目にもリーグ間の実力差が明らかな全4戦だった。
- 第1戦 ●読売 1 – 5 福岡ソフトバンク○
- 第2戦 ●読売 2 – 13 福岡ソフトバンク○
- 第3戦 ●読売 0 – 4 福岡ソフトバンク○
- 第4戦 ●読売 1 – 4 福岡ソフトバンク○
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- 総得点 4 – 26
もちろんドラフト制度下にある同じプロの優勝チーム同士だから、展開(特に初戦)によって流れが変わることも充分にあったはずだが、次の数字を見ると、ジャイアンツの選手自身がその差を一番痛感していたのかも知れない。
- 【シリーズ新記録】
- 最低打率 .132 読売
最少安打 16 読売
最少塁打 21 読売
最多三振 41 読売 *4試合全108アウトのうちの37.96パーセント
最少併殺 0 読売 *それほどランナーを出せなかったと言うこと
その理由をDH制(指名打者制)の有無に求める人(評論家まで)がいるが、それは違うと思う。
特に短期決戦においては『DHあり→なし』に変える『引き算』の方が対応しにくいから、本来はセ・リーグ(普段使っていない)に有利なはずで、過去のシリーズでは実際有利に働くケースが多かった。- 【DHあり→なしへの対応】
- 普段打たない人が打席に立たなければいけない
- 普段守らない人が守備に着かなくてはならない
- 代打(代走)を出す機会が増える(主にピッチャーの打順で)
- 代打によるピッチャーの交代が増える
- ピッチャーがランナーに出る事により不確定要素が増える
- 【DHなし→ありへの対応】
- DHを選ぶ(基本的にはピッチャーの代りに入れる)
つまり、筆者は個々の試合における条件よりも、経営母体自体に差があるように見えるのでまとめてみたい。
- ⚾セントラルリーグ(セ・リーグ)
- 読売ジャイアンツ 親会社:新聞
阪神タイガース 親会社:鉄道
中日ドラゴンズ 親会社:新聞
横浜DeNAベイスターズ 親会社:IT
広島東洋カープ: 親会社なし(敢えて言えば自動車)
東京ヤクルトスワローズ :飲料・食品
- ⚾パシフィックリーグ(パ・リーグ)
- 福岡ソフトバンクホークス :IT、通信
千葉ロッテマリーンズ 親会社:食品、不動産
東北楽天ゴールデンイーグルス:IT、通販
埼玉西武ライオンズ :鉄道、不動産
北海道日本ハムファイターズ :食品
オリックス・バファローズ :金融(リース、保険)
【結論】
- プロ野球球団とは昭和に生まれた『重い御神輿(おみこし)』で、2020年現在、担ぎ手(親会社)は若くて体力がないと運び切れない。
- セ・リーグ:新聞 x 2、鉄道、食品、IT、なし(強いて言えば自動車)で合計売上げおよそ2兆円
- パ・リーグ:IT x 2、鉄道、食品x2、金融で合計売上げおよそ12兆円
*売上高は2020年3月期を基準。ロッテは非上場なので推定(0.4兆円)
- つまり、筆者から見ると、2020年の日本シリーズは、146歳の新聞(売上2兆円の代表)と39歳のスマホ(売上12兆円の代表)が戦っていたように感じた。
- *上記の売上金額は2019年3月期の概算
【当面の提案】
- 点差によるコールドゲームの導入
- 投了またはギブアップ制の導入
- 日本シリーズにセ・パ上位2チームずつが参加出来るようにする
*決勝が同じリーグ同士と言うこともあり得る
【DHがないセリーグが出来ること】
- 打てるピッチャー(二刀流)を育成すること
- *パリーグに先を越されている場合ではない
- 打てないピッチャーの打順では全て代打を投入
- *先発完投は年間ゼロに近づいて行く
【長期的な提案】
- 新規参入を含めた3リーグ制の導入(各リーグ5~6チーム)。
- *日本シリーズは各リーグの優勝チーム(3球団)+ワイルド(各リーグ2位の中での最高勝率か最高勝ち数の球団)の4チームトーナメント。
2021/05/16改訂
2021/01/02初出