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エアコン室外機/換気塔 

~ 屋外の働き者 ~

桃園空港MRT台北駅地上部(南西部の換気塔)
桃園空港MRT台北駅地上部
南西の換気塔
台北市内(2021年8月) 

廟(ミャオ)っぽい

 
道教の寺院建築である廟(ミャオ)をモチーフにしており、正面川(画像右側の枠外)には、参道を模した通路も設置されているため、筆者も最初は「廃止になった廟」かと思った。
 
また、塔の上階には茶色の屋根が付いた展望室が設けられていているので、複合的な施設なのかもしれない。
 
台北市内の換気塔の中には景観に配慮したデザインの物も増えているようだが、ここまで主目的が分かりにくい例は珍しい。

 

初出2021/8/29
 
懐寧街6/エアコン
雑居ビルの側面(下から) *右側が大通りに接する正面
*画像の上面を遮っているのは手前のビルの軒
台北市内(2021年7月)
 
 
懐寧街6/エアコン
 
雑居ビルの側面(大通りに向かって撮影)
台北市内(2021年8月追加撮影)
 

宇宙船っぽい

 
台北市内の雑居型ビルで、エアコン室外機がここまで統一感を持って設置されている例は、非常に珍しい。

 
【多い例】

      • 建物の裏側に設置される
      • 機種、年代、設置/配管方法など、あらゆる面で統一感がない

 
ビル自体の古さと室外機の新しさから見て、比較的近い時期に一斉交換したと思われるが、筆者には【宇宙戦争映画で悪役側のボスが乗っている母艦】のイメージが浮かんでくる。
 

 
 
 
 
 
 
 
  

  
 
 
 
 
 
 

よく見ると、船のイメージが湧いたのはたまたまではなく、二階部分に丸窓が配されているからで、コンクリート打ちっぱなし」と言う手間が掛かる施工方法も採り入れられている。

 

しかし、これだけ凝ったデザインでありながら、何故エアコン室外機の設置スペースが考慮されていないのか、疑問が残る。

 

もしかしたら、「以前はビル全体の空調システムが存在していたから」と言う可能性も考えられる。 

 
*背面の設置物は皆無で、逆の側面は別なビルに接しているため、空調システム(クーリングタワー)があったとすれば屋上か?

   
一部推敲 2022/05/15
初出2021/8/8